6月梅雨の不調をツボ押しで整える
理由もなく気持ちが沈んだり体が重く感じるのは、梅雨からくる不調かもしれません。梅雨を元気に過ごすためのツボをお伝えしていきます
不調のもとは湿度?
今年の梅雨入りは早いのかと思っていたら、夏のような暑さに見舞われたり、気づかぬうちに身体への負担が増していそうです。思うように仕事が捗(はかど)らない、何もやる気が起きないということはないでしょうか。
「梅雨の“やる気のなさ”は、ジメっとした湿気が原因かもしれません。適度な湿度は皮膚や髪を潤すなど、身を守るのに役立ちますが、過剰な湿度はよくありません。東洋医学でいう“湿邪(しつじゃ)”の状態になり、水分やリンパ、血液などの“流れ”が悪くなってしまうのです。
血液やリンパは酸素や栄養分の運搬、老廃物の回収を行っているため、滞ればさまざまな部位に悪影響が出ます。むくみや頭痛、だるさといった体調の悪さのほか、気持ちが重くなるなど精神面にもあらわれます」
【当てはまる方は要注意!】
むくみやすい、軟便、下痢をしやすい
雨の日に体調が悪くなる
この時期、身体が重ダルい日が多くなる
一日中眠気がある
吹き出物ができやすい
やる気が出ないときは、湿邪を改善するツボを押す
湿邪が疑われるようなら、自分で改善する方法があります。
「梅雨のピークは暑さも加わって、痰湿(たんしつ)というさらにひどい状態に進んでしまうおそれがあります。“やる気のなさ”だけでなく、食欲不振、消化不良、下痢や便秘などさまざまな不調にもつながるので、まだ余裕があるうちに、ツボを使って対処していきましょう」
足三里(あしさんり)
「膝のお皿を同じ側の人差し指と親指で囲み、中指をまっすぐ伸ばしたところにあるツボです。梅雨どきに弱りがちな胃の調子を整えてくれます。消化不良は余分な湿気につながるので、胃は大切です」
支溝(しこう)
「手首から肘側に手を置いて、指4本のところの真ん中にあるツボです。東洋医学でいう三焦(さんしょう)、現代医学でいうリンパの流れを改善することで湿邪が取り除かれ、やる気も回復することができます」
復溜(ふくりゅう)
「内くるぶしから、アキレス腱のキワに沿って、指3本分ほど上がったところにあるツボです。腎の働きをよくして、体内の水分代謝を改善します」
上星(じょうせい)
「顔の中心、髪の生え際から2cmほど上がったところにあるツボです。頭に新鮮なエネルギーを巡らせます。前述の3つのツボで胃の働きや水分代謝をよくしたところで使いましょう」
「ツボは、1回につき5秒ほどジワ〜っと押すことを3回繰り返します。だるいときなど、1日に1~3セットを目安に行うといいでしょう」
体の不調を引き起こす湿気を取り除くためにも、「だるいな~」と感じたらツボを押して、スッキリした気分で梅雨を乗り切りましょう。